私は今でも「大人が弾いても難しいといわれるギターという楽器が、果たして幼児でも弾いて楽しめるのか」とよく聞かれます。ギターを弾くというこ事を説明しますと、鳴らしたい音を出すには、指定された左指でギターのポジションの勘所を正しく押さえて右指で弦を弾くのですが、幼児の場合始めのうちだけですが、半数位は右指を注意すると左指の注意が出来ずに、押さえておく力が抜けてしまって音が出ません。 ピアノや木琴や打楽器などは1つの動作で1つの音が出るのに、ギターはふたつの動作で音が出るのです。ギターは左右の手の連系動作が旨く出来ないと音が鳴ってくれないのです。 まもなく全員が弾けるようになりますが、これは3歳~5歳の幼児には少し複雑な遊びです。けれども幼児の日常生活をよく見れば、「服のボタンをすばやく留める」「ひもを結ぶ(蝶々結びなど)」「衣類を着たり脱いだり」「ハサミを上手に使う」などの動作は、両手の連係動作が器用に働かなければ上手に出来ません。そういった能力が育ち始めるのがこの時期からですが、子供の遊びを見ていると、手の動作は片方ずつ動かす動作が多く、両手同時にバランスよく動かす動作は少ないものです。遊びなどを両手の指を上手に動かすことは大切な事ですが、その能力を育て始めるのがこの時期なのです。また「指は頭脳の出張所」と言われ、細かく沢山の指を動かすことによって能の活性化を促し、能力や才能を伸ばしていきます。というわけで、ギターは幼児にとって少し複雑な遊びなのですが、決して無理な作業ではなく、丁度このこの頃に適した音のでる知育玩具なのです。私達はギターを使って、お子様の頭脳の畑を耕してどんな勉強の種を蒔かれても立派に育ちやすくなる手助けをしていると考えております。音楽の持っている力が、人間形成において最も効率よく効果的に影響する時期は幼児期だと言われています。詳しくは色々と書物が出版されていますので、そちらに譲るとして、ここでは簡単に音楽が幼児期の人間形成にどのようにかかわるかを書いてみましょう。
両手指が器用になります。持続的集中力がつきます。
自分勝手に弾くわけにはいきません。リズムに合わせなければなりませんので敏捷性が養われます。
幼くとも音に対して非常に敏感な時期ですので、作音楽器(感性を養って個性的な音を弾く人が作る)
の代表であるギターは美意識や表現力感性が養われます。
幼児期の記憶力が素晴らしいのは言うまでもありませんが、さらに脳の活性化につながります。
「他の人の音を聞くこと」は「他の人の意見を聞くこと」に繋がり、さらに協調性の芽生えに繋がります。
楽しくギターを演奏することによって、いろいろ大切な基本能力が育っていきます。
主な活動内容
主に幼稚園や保育園でギター音楽保育を実施していただく為、またより効果的な
指導ができるように、色々な援助やアドバイス活動を行っています。
導入に関しては、情況に応じて色々な対応が出来ますので、詳しくは事前に
ご相談下さい。その他のことに関しても、ご相談を受け付けています。
木村ギター教室
東大阪市河内町3-7
072-982-0784